my own datebase

だらだらと色々書いていこうと。ブログです

会津磐梯山

お題「登りたい山」
 僕が登りたい山は、会津磐梯山だ。中学二年生の時に学校行事で三泊四日で福島に行った時に磐梯山に登った。当時の僕は強制参加の学校行事にうんざりしていて、やる気もなくくだらなく感じていた。
 クラスにもなじめていなかった僕には、クラスメイトと寝食を共に過ごすことがとても苦痛で、はやく終われ、はやく終われ、と心の中で何度も念じていた。
 最終日にメインイベントで磐梯山に登ることになった。登山前はやはり気持ちがのならないで、心がクサクサしていた。そして、その気持ちのまま登山に出発することになる。
 僕は当時から体が弱く、登山はとてもしんどいものだった。どんどんクラスメイトに距離を離されていく。疲れで意識がぼんやりもしてきた。そんな僕を先生が心配し、励ましてくれた。その先生は中一の時の担任の先生で、クラスの皆から好かれる明るく厳しい中にも優しさもつ人だった。先生は焦らないでいいから、自分ペースで登れと言い、体力回復の為に飴をくれたりした。
 少し心の余裕を戻していった僕は、周りの景色を見るようになり、登山をしていく中で根っこが隆起して外に出ている大きな樹を見たり、ちいさな黄色い花の群生を見たり、土の匂いを嗅いだりしながら、進む。
 ただ黙って進んで行くと段々、頂上に近づき、景色も広がっていった。そして、力を振り絞り、山頂に到着した。
 その時の感動は現在も覚えている。まずは達成感だ。そして、頂上の景色―空がいつも見ているよりも青く、雲が自分の下にある―に感動した。
 現在の僕はあの時の感情を再び味わいたい。たた他の山ではなく、磐梯山に登りたいのだ。
 そのためには自分の健康状態を良くし、病を克服しなければならない。こっちの登山はまさに人生を賭けたものになる。成功するかもしれないし、失敗すかもしれない。
 ただ、今は希望を持って生きていくしかない。磐梯山に登るために。